5万年前2013-09-08 23:30

5万年前
副題 このとき人類の壮大な旅が始まった
著者 ニコラス・ウェイド 訳 沼尻由起子 監修 安田喜憲
発行 イーストプレス 2007-09-21 第1刷
価格 1700+税(ブックオフ 900)
ISBN978-4-87257-828-7

ホモ・サピエンスの足跡を多角的に、といっても遺伝子解析に重きを置きながら解説している。ところどころに著者の欧米人進んでいる的なニュアンスも感じるが、まぁしょうがないレベル(そういうニュアンスまで訳すところがすごい)。おおよそ、アフリカからアマゾンのヤノマミ族に至る道のりがわかったつもりになれるので評価できる。
(社会学的な)学会が反差別の立場から、「人種」の違いを社会的な違いしかないとすることに反発している。自分も、身体機能の違いや医学的見地から社会的な違いしかないすることには無理があると思っている。差別への利用を阻止した上で 5 種程度の分類を行うことは可能ではないかと思う(医療を除いて個体の分類に使わなければいい)。
また、現在でもホモ・サピエンスの遺伝的な変化が続いていることは重要で、それに対する解釈が人によって違うと思われる。著者などは分化が起こると予想しているようにもとれる。自分はこれまでの交通手段の発達により1万年程度なら100億越の大きなジーンプールが地球上で維持されるのではないかと思う。もちろん、ホモ・サピエンスが出地球を行った場合は予想もつかないが。

ルーシーの膝2013-08-17 12:38

ルーシーの膝
副題 人類進化のシナリオ
著者 イヴ・コパン 訳 馬場悠男・奈良貴史
発行 紀伊國屋書店 2002-04-27 第1刷 2002-09-13 第3刷
価格 2000+税(ブックオフ 105)
ISBN4-314-00910-1

副題の「人類進化のシナリオ」を期待していたが、どちらかというとアウストラロピテクス・アファレンシスであるルーシーの発見に至るまでというところか。
あと言い回しも、何を皮肉っているかとかわかりにくい感じがした。

女はなぜ突然怒り出すのか?2013-06-10 02:28

女はなぜ突然怒り出すのか?
著者 姫野友美
発行 角川書店 2006-03-10 初版 2007-04-30 13版
価格 724+税 (ブックオフ 105)
ISBN4-04-710026-9

実験事実に即した考察とはいいがたいことがずらずら書かれているが、(日本の)女の人の考え方の基本は何かということについて何かすごく分かりやすい解説をしてもらったような気になっている。
男と女は所詮違うものという割り切りが必要だということだと思う。
ミラーニューロンについても言及があるのには驚いた。

ミラーニューロンの発見2013-04-25 01:21

ミラーニューロンの発見
副題 「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学
著者 マルコ・イアコボーニ 塩原通緒訳
発行 早川書房 2011-07-15 (新書 2009-09-05)
価格 780+税 (ブックオフ 450)
ISBN978-4-15-050374-1

個体の一部のニューロンクラスタが社会形成の部品だとすると、やはり社会は「絆」でできていると言っていいのかな。
もちろんそのニューロンクラスタがミラーニューロンなんだけど。

本書では自閉症やアスペルガーがミラーニューロンの未発達が原因ではないかとか、言語系とミラーニューロン系の判断の不一致とか多義に渡る仮説が述べられているが、凡そ僕としては個体の神経系内に他者の神経系のシンボリックリンクがあるというような捉え方をするようになった。

神経系が個体では完結せず、社会にもやっと広がっていると考えるならこれまでの常識は捨てなければならない。

しかし、仮説に対する検証がぜんぜん足りないまま、明るく陽気に思いを綴ることができるのは著者がイタリア人だから?

PS
人の「心」がミラーニューロンの方から解き明かされていくとして、「意識」はどうだろう?
いま僕が考えているのは「時系列の記憶機構が働いている時」が「意識がある」ということではないかということ。

マンガで分かる心療内科 22013-02-07 02:28

マンガで分かる心療内科 2
著者 ゆうきゆう/ソウ
発行 少年画報社 2010-12-06 初版
価格 648+税
ISBN978-4-7859-3509-2

はじめは心理ゲーム本かと思ったが、最後の「プロスペクト理論」はおもしろかった。「後悔」することが無駄と思えるようになる。




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