夢の科学2014-08-11 01:49

夢の科学
副題 そのとき脳は何をしているのか?
著者 アラン・ホブソン 訳 冬木純子
発行 講談社 2003-12-20 第1刷
価格 860+税 (ブックオフ 105)
ISBN4-06-257426-8

10年前の本だけど内容に大きく訂正が入るとは考えにくい。
・夢の内容ではなく形で研究する。
・REM睡眠は脳幹から自発的に活性化される状態。
・覚醒時とREM睡眠時では神経化学系が違う。
・REM睡眠と夢見は必ずしも一致しない。
・夢を見ている状態は精神疾患の状態に似ている。
・REM睡眠と学習・記憶には関係があるかもしれない。

ここから僕の解釈
睡眠時間のうち、肉体的回復、神経化学的回復のための時間は割と小さくて、ほとんどが免疫系の活動のための時間なのではないか。
免疫系が働くには、筋肉や脳による急激な血流変化が邪魔なのではないか。
ただ、一日の 1/3 も神経活動を低下させていると逆に神経化学的なマイナスがあるため定期的に REM 睡眠状態になるのではないか。

自己組織化とは何か2014-05-29 04:00

自己組織化とは何か
副題 生物の形やリズムが生まれる原理を探る
著者 都甲潔、江崎秀、林健司
発行 講談社 1999-12-20 第1刷 2000-02-03
価格 900+税 (ブックオフ 105)
ISBN4-06-257277-X

小さな機械を作成する意味での自己組織化、生物が生きるうえでの自己組織化などあるが、それらは差があり過ぎ、生物の巧妙さには遠く及ばない。
どうしても分子レベルでの動作から積み上げないといけないのかも。

iPS細胞とはなにか2014-03-20 03:02

iPS細胞とはなにか
副題 万能細胞研究の現在
著者 朝日新聞大阪本社科学医療グループ
発行 講談社 2011-08-22 第1刷
価格 800+税 (ブックオフ 105)
ISBN978-4-06-257727-4

ノーベル賞受賞前の記録だけどよくまとまっている。
でもやはりiPS細胞で気になるのはウイルスを使って遺伝子導入するところ。
もうその可能性は低くなっちゃったのかもしれないけどSTAP細胞が存在すればその打開策になったのだけれど。
まだまだ分からないことが多いのだから「権威」とかに邪魔されず斬新な研究が続くことを期待している。

睡眠の不思議2014-03-15 04:02

睡眠の不思議
著者 井上昌次郎
発行 講談社 1988-02-20 第1刷
価格 530(ブックオフ 105)
ISBN4-06-148887-2

26年も前の本だけど、睡眠についてはそれから特に大発見もなかったような気がする。
夢見るレム睡眠が古い睡眠で、ノンレム睡眠が新しい睡眠ではないかと述べている。イルカが左右の脳を別々に眠らせているように、動物はこれからどんどん睡眠を進化させていくのではないかとも推測している。
ちなみに著者は睡眠は短くても特に問題無いと考えているような気がする。

分子レベルで見た体のはたらき2014-02-23 02:13

副題 いのちを支えるタンパク質を視る
著者 平山令明
発行 講談社 2003-07-20 第1刷
価格 1600+税 (ブックオフ 900)
ISBN4-06-274403-1

著者は多細胞生物と社会の類似を必要以上に強調しているようだが、それらを気にしなければ、単に長ったらしい名前でしか関わらなかったタンパク質を立体視しながら「鑑賞」することができる。
しかしタンパク質の立体構造が進化の試行錯誤の結果とはなかなか考え辛い。ま、それを言ったらこうして生きてる自分が一番不思議なのだけど。




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