チェルノブイリの少年たち2010-04-18 01:09

チェルノブイリの少年たち
著者 広瀬 隆
発行 新潮社 2002-03-25
価格 320 (レイナース 100)
ISBN4-10-113232-1

1986-04-25 のチェルノブイリの原発のメルトダウンを切っ掛けとした一家族の悲しい物語。死の灰がまず子供を襲うという描写が辛かった。僕自身はその年のチャレンジャーの事故のほうが記憶に残っており、ソ連国内の少し大きめの原発事故程度にしか覚えていなかった。しかし、少し考えればわかることなのだろうが、原子炉の爆発は原子爆弾より放射性物質の放出量が多い(チェルノブイリは広島の 500倍ともいわれる)。その当時はソ連という秘密主義の壁があったため状況が把握できなかったという見方もできる。
 民主党は原発維持のようだが、それにはがっかりだ。今の時代が使った放射性廃棄物は未来永劫管理することが可能なのだろうか。政権が交代したり、連邦が崩壊するのを見ているけれど、仮に将来の人間が過去の放射性廃棄物を放置するような世の中になることだってありえるんじゃないだろうか。その時、何も知らない子供が放射線を浴びまくる恐怖はいやだ。原子力発電はそろそろやめなければならないはずだ。




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