眼がどんどんよくなる2010-02-07 07:58

副題 確実に視力を1.2にする驚くべき事実の公開
著者 ハロルド・ペパード 高木長祥,横山博行 訳
発行 青春出版社 1975-04-01 第1版, 1984-11-30 第333版
価格 670 (古本市場で 105)
ISBN4-413-01132-5

 昔読んだ気がする。そこのろの視力は 1.5, 1.5 だったと思う。何で読んだんだろう?
 どこまで、話を信じていいかは別にして、視力が回復するというのが衝撃的だったんだと思う。でも冷静に考えれば、焦点を合わせる調整をしているのは眼の周りの筋肉であることは確かだし、その焦点が合わなくなったからと言って矯正のためにレンズをつけることだけが解決策かと言われるとさすがにそれはヘンと著者に同調してしまう。
 いろいろな眼の不具合を眼筋の緊張が原因とするのが著者の主張であるが、その範囲は幾分狭めなければいけないだろう。
 でも「基礎訓練1」の「まばたきをする」はやっぱ大事だと思う。

恐竜はなぜ絶滅したか2010-01-31 04:07

副題 進化史のミステリーに挑む
著者 M.アラビー,J.ラブロック 中沢宣也,萩原輝彦 訳
発行 講談社 1984-12-20 1刷, 1993-01-29 17刷
価格 800 (古本市場で 105)
ISBN4-06-118189-0

 訳者あとがきの日付が「一九八五年一月」となっている。少し前に「1985年」という本を読んだがあの年である。そういえば、あのころから恐竜絶滅の原因が天体衝突だとする説が有力になってきたような気がする。ちなみにユカタン半島の重力異常が再発見されるのは 1991 年で、決定的証拠がそろう前の何か熱した議論を感じる本である。
# さらに言えばシューメーカー・レヴィ第9彗星が木星に衝突したのが 1994 年で、一気に天体衝突が身近になった。

 内容は多義に渡り、やや冗長なのだけど、K-T境界線のイリジウム、オスミウム含有を有力証拠として、直径 10km の隕石衝突を説明している。面白いのは「ユカタン前」なので衝突位置をアイスランド周辺と仮定してみたり、「クレーターは見つからない可能性」を検討してみたりしている。それでも他の状況から衝突点が北半球にあることなどを予想し、いい線行っている。

 恐竜絶滅から発展し、生命そのものに対する考察も行っており、リチャード・ドーキンスの本も「自分本位の遺伝子」という題名で肯定的に引用されている。恐竜・は虫類からほ乳類への交代はやっぱり 6500万年前の隕石衝突が決定的なのだろうけど、だからといって「恐竜の設計が悪かったわけではない」ことを力説しいる。人類うぬぼれるなよと。

1985年2010-01-13 19:25

著者 吉崎達彦
発行 新潮社 2005-08-20 1版1刷
価格 680+税 (ブックオフで 105)
ISBN4-10-610130-0

2005年時点でその20年前の転換点 1985年を見た少々懐古趣味な本。

1985年は私も 20代で、職種を工作機械作製からプログラマに変えようとしていたころである(本書にも書かれている「ハードからソフトへ」を実践していた)。もちろんそのころプラザ合意なんかに何も関心なかった。

1985年ごろの記憶はまだまだ昨日のようなつもりでいたけど、相当古い時代だったことを認識させられる。なにしろ身近にインターネットがなかったし、32ビットパソコンもなかった。レーガンとゴルバチョフが冷戦の行方を模索していた時期である。そう考えると自分も相当長く生きてきたもんだ。

あと、冒頭にあった日本の 40年周期説は面白いのでちょっと引用しとく。
1968-1904 明治維新から日露戦争まで(上り坂)
1905-1945 日露戦争後から第二次世界大戦終了まで(下り坂)
1946-1985 戦後からプラザ合意まで(上り坂)
1986-2025 バブル経済から???(下り坂)




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