週刊アスキー アキバ版7月号, 2010 7/6 号2010-07-03 01:34

週刊アスキー 7/6 号
発行 アスキーメディアワークス 2010-06-22 発行
価格 360

週刊アスキー秋葉原限定版7月号
発行 アスキーメディアワークス 2010-06-25 発行
価格   0

 秋葉原で働くものにとってある意味必需品の「週刊アスキー秋葉原限定版」。なのに今回はどこのお店に行っても見つからない。今月の「アニめも」見たかったのに(いや、もちろん、新パーツもチェックしてるんですよ)。

 それじゃってんで、有料版を買おうとしたら時既に遅し、次の号が出てた。そんでもってネットでバックナンバー買おうとしたらそれがまた皆無。でも次の日、書泉ブックターの 2F で lisp の本探してたら、「ビニ本」状態で「7/6 号」ありました。

 さらにさらに幸運なことに後日、「アキバ版 XX にまだあったよ」という人からもらっちゃいました。どうも今回は表紙のせいでやたら「需要」が大きかったようですね。

 今更気づくのもなんなんですが、アキバ版って有料版の単なるサブセットじゃなくて限定版にしかない記事ってだいぶあるんですね。
まず「アニめも」(とほほ)。Twitterに告知が出てた MAKO さんの記事も。それとか「アキバ食い倒れ部」も内容違うじゃないですか。クーポンの有り無しは当然として。

 こんな人気のアキバ版、有料 KeyringPDF でもいいから電子出版していただけないですかね(それじゃ「アキバ限定」の意味ないだろってか)。

アスペルガー症候群と学習障害2010-07-03 02:34

副題 ここまでわかった子どもの心と脳
著者 榊原洋一
発行 講談社 2002-08-20 1刷 2007-01-15 18刷
価格 780+税 (ブックオフで 400)
ISBN4-06-272150-3

 自分はアスペルガー症候群の原因について関心があった。本書はアスペルガー症候群の話が主題というよりも、多重知能説(知能はいくつかの独立したモジュールとして存在する)を中心に解説し、その一部モジュールの未発達の例としてアスペルガー症候群を挙げている。
 また、最近の子ども達の心の異変については、子ども達が変わってきたのではなく、少ない子どもに関心が集まり、さらに精神障害の診断基準が明確化してきているために障害が感知されやすくなっただけだとしている。
 以外に面白かったのは日本語についてである。英語圏などに比べ、失読症、失書症が少ないようであるが、それは言語のパラダイムが表音や表意などのマルチパラダイムとなっており、完全に使えないという状態になりにくいからのようである。日本語は自然言語としては結構いいものなのではないだろうか。

スペースプローブ2010-07-09 06:03

著者 機元伸司
発行 早川書房 2010-06-15 文庫本 2007-07 単行本
価格 780+税
ISBN978-4-15-031002-8

この作者の物や概念につけるネーミングにはいつも違和感を覚える。
設定もどこか唐突だし。
けど読み進むと結構没入する。
単なる仮説として登場する、ダークマターの世界とこちらの世界が互いに見えない関係にあるなんてのも興味をそそる。
あとは主人公達の関係もそれなりに。

フェルマーの最終定理2010-07-26 01:31

著者 サイモン・シン 青木薫 訳
発行 新潮社 2006-06-01 発行 2008-06-10 15刷
価格 781+税(ブックオフで 450)
ISBN978-4-10-215971-2

フェルマーの最終定理の証明を解説しているわけではなく、証明に至る道筋を解説している。また、フェルマーの最終定理に直接は関係のない数論・数学の歴史も解説している。
「萌えて愉しむ数学最大の難問」とは違い、数学者達の苦悩が感動を呼ぶ。
それとなく記された部分に、伝統的な大証明はこれが最後で、これからは四色問題のようなコンピュータベースの証明が幅をきかせて行くのではないかと示唆されている気がする。




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