海馬が教師となり新皮質に覚えさせる2016-06-27 01:39

母が正月に亡くなった関係でいろいろ忙しかった。
そうこうしてるうちに世間はいろいろ動いていた。たとえばディープラーニング。いろんな本も出てるし、セミナーとかもある。

ところでニューロコンピュータだが、画像認識の場合は自己符号化器が教師代わりになるかもしれないけど、汎用的な認識の場合はどうだろう。
人間の場合、生得的な評価器があり、まずそれらが教師となりミラーニューロンなどが形成されていくのではないだろうか。さらにそれらが形成された後、海馬が評価と共に記憶したものを教師として新皮質に記憶が移っていくのではないだろうか。

脳の仕組みと科学的勉強法2016-01-08 01:21

脳の仕組みと科学的勉強法
著者 池谷裕二
発行 ライオン社 2006-03-25 第11刷
価格 714+税
ISBN4-8440-6203-4

この著者も10年前はこんなハウツー本を書いていたと。
夢の記憶整理説、海馬=メモリ/前頭葉=ハードディスク説を定説のように語り、その上で勉強法を提案している。
それでも根拠のない勉強法よりはずっとスッキリした提案となっている。

知の逆転2015-08-16 05:22

知の逆転
著者 吉成真由美
発行 NHK出版 2012-12-10 第1刷 2013-03-30 第8刷
価格 860+税 (ブックオフ 108)
ISBN978-4-14-088395-2

オリバー・サックスのところで音楽と言語の関連について言及されていた。

思いついたことだが、音楽や言語そして人間が行う思考というのは、脳の神経系を行動系を抑制した状態で、時系列に再生するモードなのではないかということである。
おそらくヒトの記憶というのも、他の動物と同じように条件反射を成り立たせている環境のデコードを基礎にしていると思う。
ただヒトが特に発達させたのは、そのデコード単位を行動を伴わない状態で時系列に再生する能力なのではないか。もちろん、その「再生」というのはテープレコーダのように正確な再生ではなく、デコード単位間の結合度を「判断」しながら、「組み立てていく」ものなのではないか。言い換えれば「思い出す」というのは「デコード単位のつながりを組み立てる」ことなのではないかと。
そしておそらくはその「再生」により高次の条件反射としての「ヒトの学習」または「対応表の作成」が行われるのではないかということである。
蛇足だが、ヒトが信用している因果律というのも時系列再生からの派生なのではないかと思えてくる。

マンガ脳科学入門2015-01-15 23:15

マンガ脳科学入門
副題 心はどこにある?
著者 アングス・ゲラトゥリ 絵:オスカー・サラーティ 訳:小林司
発行 講談社 2001-11-20 第1刷
価格 820+税 (ブックオフ 108)
ISBN4-06-257351-2

脳科学の歴史、全体像が書かれている。
わりとわかりやすかった。

心はプログラムできるか2014-09-21 08:00

心はプログラムできるか
副題 人工生命で探る人類最後の謎
著者 有田隆也
発行 ソフトバンククリエイティブ 2007-08-21 第1刷
価格 900+税 (ブックオフ 450)
ISBN978-4-7973-4024-2

アリ個体のフェロモンによる行動が単純でも、群の行動としては「知性的」となるという例を紹介している。
アリ個体が人の手から逃げるとき行動は「恐怖心」があるように感じられる。では群に心があったとして、それはどのような「表現型」をとるのか?

PS
チャネル4 の「E.T.の住む星 衛星ブルームーン」でも集団としての知性がある生物が取り上げられていた。




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