クラウゼヴィッツの暗号文2010-04-29 03:37

著者 広瀬 隆
発行 新潮社 1992-03-25
価格 440 (エーツー 210)
ISBN4-10-113234-8

最近、天気が悪く、チャリじゃなくて電車で通勤するので本を読む量が普段より多い。

この本は「チェルノブイリの少年たち 」の著者なので読んでみた。
ちなみにここでいう「暗号」というのは、クラウゼヴィッツの「戦争論」なにか暗号が隠されているというのではなく、昔の人間が現代の人間に対して暗号を送るように何かを伝えているというような意味合いである。
1992 年の段階ではソビエト崩壊程度までだけど、確かにその後もイラク戦争とか絶え間なく戦闘はつづき、ある意味著者の予想は正しい。
で、超要約すると戦争を嗜好するものが戦争を起こしており、戦争を嗜好しないものが支配的であれば戦争は必要ないということになると思う。

戦争が人間の性であるかと言えば、著者はそれを否定し、僕が思うには「戦争」が性なのではなく、「競争」「優位指向」が性なのだと思う。「競争」「優位指向」ならば、殺戮は必ずしも必須ではなく、「経済競争」でも「名誉競争」でも「スポーツ競争」でもいい。
見方を変えて具体的な「殺戮」の減らし方だけれども、僕が思うには戦闘地域との経済取引を「世論に訴えて」やめることだと思う。ダイヤモンドでも携帯を小さくするためのレアメタルでも例外なくやめ、戦闘地域が外と交流することを断つのである。おそらく武器の流入がなくなる。
さらに、たとえば日本だったら、ミサイルから戦闘機まで国産にして(もちろんすごく高くつく)国連では「理由の如何を問わず」武器取引を禁止する方向に持っていく。何とかして軍需産業が儲からないものという風潮にしなければならない。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
次の欄には 3142 を入れて下さい(スパムフィルタです)。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://taifu.asablo.jp/blog/2010/04/29/5049402/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。





# "molt" ←ぜんぜん更新してない