知の逆転2015-08-16 05:22

知の逆転
著者 吉成真由美
発行 NHK出版 2012-12-10 第1刷 2013-03-30 第8刷
価格 860+税 (ブックオフ 108)
ISBN978-4-14-088395-2

オリバー・サックスのところで音楽と言語の関連について言及されていた。

思いついたことだが、音楽や言語そして人間が行う思考というのは、脳の神経系を行動系を抑制した状態で、時系列に再生するモードなのではないかということである。
おそらくヒトの記憶というのも、他の動物と同じように条件反射を成り立たせている環境のデコードを基礎にしていると思う。
ただヒトが特に発達させたのは、そのデコード単位を行動を伴わない状態で時系列に再生する能力なのではないか。もちろん、その「再生」というのはテープレコーダのように正確な再生ではなく、デコード単位間の結合度を「判断」しながら、「組み立てていく」ものなのではないか。言い換えれば「思い出す」というのは「デコード単位のつながりを組み立てる」ことなのではないかと。
そしておそらくはその「再生」により高次の条件反射としての「ヒトの学習」または「対応表の作成」が行われるのではないかということである。
蛇足だが、ヒトが信用している因果律というのも時系列再生からの派生なのではないかと思えてくる。

コメント

_ 通りすがり ― 2015-08-16 08:36

あっ、通りすがりです。

仰る内容、コードした単位を時系列にデコードする、ってことですよね。
でも、自分も他人を見ていてもそうなんですが、意外と、時系列に物を考えるのって苦手じゃありませんかね。時系的な前後はあまり意識せずに、帰結を組み立てて間違うようなことって、結構あるような気がしますが。
どうですかね。

_ 台風商会 ― 2015-09-03 01:23

そうですね、正確に時系列には苦手かも。
ただ、音楽を思い出すときのように一部分のフレーズは覚えていて、そのいくつかのフレーズのつながりがしっくりくるものを組み立てなおし、全部を思い出したと「錯覚」するのが人間なのかもと思っている次第です。

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